2015年12月22日火曜日

AKB48 島崎遥香さんインタビュー 【映画初主演、やり切った気持ち】




映画初主演、やり切った気持ち

巨大スクリーンに映し出される、恐怖におののく表情が迫力満点だ。「リング」シリーズの中田秀夫監督による映画「劇場霊」で、島崎遥香さんが堂々の主演を果たした。撮影中は、AKB48の仕事はほぼ中断して演技に集中。「出来上がったものを見ると『全然(ダメ)だな』とも思うけれど、やり切ったという気持ちです」と満足げな表情だ。
 映画公開に際し、時事通信のインタビューに応じた島崎さん。AKBメンバーとしての思いや「塩対応」と言われることへの考え、プライベートなども率直に語ってくれた。(文化特信部・小菅昭彦)
    ※    ※    ※
 島崎さんが「劇場霊」で演じたのは、吸血鬼と呼ばれた女性貴族が主人公の舞台に端役で出演することになった若手女優。事故で主役が降板し、代役を務めることになった彼女に不気味な影が迫る―。
―もともとホラーは好きでしたか?
 (テレビドラマの)「ほんとにあった怖い話」を毎週放送されていた時に見ていたけれど、格別に好きなジャンルというわけではありませんでした。
 撮影に入る前に(参考にしようと)中田監督の「リング」「仄暗い水の底から」「クロユリ団地」を見ました。もちろん怖かったけれど、「怖い」というより感動しました。
 ―今回の作品は、どんな部分が面白いと感じました?
 普通のホラー作品以外の怖さ、特に人間関係の怖さが描かれていると思いました。例えば、仲が良いと思っていた親友が、結構ライバル心を燃やしているのに自分は気付かないとか…。
 私自身は誰かにライバル心を燃やす方ではないけれど、もしかしたら誰かが私にライバル心を燃やしているかもしれない。ヒロインが何をやってもうまくいかない人で、そこはちょっと自分に似てるなと(笑)。演じていて、デビュー当時を思い出しました。

◎劇中劇に苦労


映画化されたドラマ「私立バカレア高校」や、「マジすか学園」シリーズで主演するなど、女優としてもキャリアを重ねているが、今回は慣れないジャンルだけに苦労も多かったようだ。
―演じるに当たって大事にしたことは?
 恐怖の表情とか顔は大変でした。そこは中田監督が場面場面でアドバイスしてくれました。監督はとても熱意があって、演技指導がとても細かった。緊張感はありましたけど、現場以外では優しい方でした。
 苦労したのは劇中劇の方。今まで舞台の仕事はしたことがなかったので…。発声の仕方もドラマや映画とは違うし、少しオーバーに演じないといけない。すべてが初めてだったので、難しかったです。
 ―完成した作品は怖かったですか?
 最初から内容が分かっているので、怖くはなかった(笑)。実は台本が途中で変わったんです。映画はじんわりと恐怖が迫る感じで終わりますが、最初はもっと「キャー」という感じでした。その終わり方も私は好きです。
―「劇場霊」のような世界があると信じて演じた?
 もともと心霊現象とかを信じるタイプではなくて、この作品をやっている間も全く信じていませんでした。でも、最近、家の近くのマンションで不吉なことが起きるという噂があって、実際に家賃も安かったりするんです。だから、今はそういうこともあるのかなと思い始めてます。
―撮影では演じる楽しさを感じたのでは?
 しっかりと時間をかけると一つのことをやり切ったと感じられるし、いいなあと思いました。
―例えば、王道の恋愛ものに出たいと思いますか?
 制服を着ることができる間に、恋愛青春ものみたいな作品は一度はやってみたい。(ホラーより)もっと楽な気持ちで挑めるような(笑)。


「塩対応」は「何とも」


 AKB48の中心メンバーの一人。今回のようなソロの活動を通してグループのことを知ってほしいという。一方で「実は普段は(AKBであることは)あまり意識していないんです」と笑う。
―今後はAKB48グループを引っ張る立場ですね。
 「劇場霊」みたいに一人でできる仕事もどんどんしていきたいと思っています。
―どういうアイドルでありたいと思っていますか?
 考えたことがなかったです。
―何か挑戦したいことは?
 仕事ではあまりないです。
―将来、こういうことをできたらいいなというものはありますか?
 プライベートでいろんな国に行きたくて。あと、やっぱり結婚はしたいですね。
―アイドルを極めるより、一人の女性としての幸せを追い求めたい?
 はい。
―「塩対応」と言われますね。傷つかない?
 何とも(思いません)。個性とも思わないですね。
―外野は気にしないタイプですか?
 気になりますけど、気にし過ぎたら体が壊れると思って(笑)。なるべく気にしないようにしています。


ずっとテレビを見ている


 普段の島崎さんはインドア派で、もともとテレビが好きだという。インタビューを通じて、素顔の一端に触れることができた。
―家ではどんなことをしていますか?
 テレビをずっと見ています。ジャンルに関係なく、ほとんど録画して見ています。バラエティーが多いかもしれません。自分が出たものは全く見ないです。
―プライベートで映画を見ることは?
 気が向いたら。邦画が好きです。最近では「ジュラシック・ワールド」を見ました。友達に「(体感型の)4DXだよ」と言われて、それなら見てみようかと思って。4DXはめちゃくちゃが楽しかったです。
―「もっといろんな国に行きたい」とのことですが、具体的にはどこに行きたいのですか?
 行きたいのはドイツ。かわいいお城がいっぱいあると知ったので。あとはパリの東部の方にもかわいい建物があるらしくて。(そういう建物は)日本にはないじゃないですか。なのでいいなと。プライベートで行きたいですね。
 あとはタイにも行きたい。かわいい服やスイーツがあると、タイの人がツイッターで教えてくれました。

 【略歴】島崎遥香(しまざき・はるか)さんは1994年3月30日生まれ。2009年、AKB48の第9期生オーディションに合格。11年6月に研究生から正規メンバーに昇格した。12年5月に「真夏のSounds good!」で、AKB48のシングル表題曲を歌う選抜メンバーに初めて選ばれた。同9月の「じゃんけん大会」で優勝し、「永遠プレッシャー」で初のセンターに。15年5月リリースの「僕たちは戦わない」では単独でセンターを務めた。写真集に「ぱるる、困る。」、フォトブックに「ParU」がある。





http://www.jiji.com/jc/v4?id=2015shimazakiharuka_int0001







0 件のコメント:

コメントを投稿