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宮藤官九郎 『ゆとりですがなにか』最終回直前(秘)ウラ話
テレビの現場は毎日が「学園祭」のような雰囲気。この連載では、他では聞けないテレビ制作の舞台裏&芸能界㊙︎グルメ情報を紹介。今回は、話題の日曜ドラマ『ゆとりですがなにか』の脚本家・宮藤官九郎と対談!最終回の見所&今だから話せる㊙︎ウラ話を聞くために、吉祥寺へ!最後に、娘の話まで!!
実は13年前、コラボしていた3人が集結!
宮藤官九郎と水田監督が初めてタッグを組んだのが、土曜ドラマ『ぼくの魔法使い』(2003年4~7月OA)。
実は、このドラマに当時『¥マネーの虎』に出演していた名物社長をイメージさせるキャラクターが登場していた。それが古田新太演じる学習塾の経営者だ。
僕は、水田監督から「劇中番組用に『¥マネーの虎』の収録場所を貸して欲しい」と相談を受け、撮影場所を提供した。
あれから13年…今回3人が集まった事は、偶然ではない何か“縁”みたいなものを感じた。
実は、このドラマに当時『¥マネーの虎』に出演していた名物社長をイメージさせるキャラクターが登場していた。それが古田新太演じる学習塾の経営者だ。
僕は、水田監督から「劇中番組用に『¥マネーの虎』の収録場所を貸して欲しい」と相談を受け、撮影場所を提供した。
あれから13年…今回3人が集まった事は、偶然ではない何か“縁”みたいなものを感じた。
実は…宮藤官九郎の持ち込み企画!
今回のドラマは、今から約1年以上前に決まっていた。しかも、企画自体が宮藤官九郎のアイデアだ。
宮藤さんは、ドラマや映画の“監督”という顔も持っている。しかし今回は、“脚本家”に徹したそうだ。
理由は「脚本を書くだけの方が、圧倒的に楽」だと言う。
これは宮藤官九郎流の照れた言い方で、「脚本に専念した方が、振り切って面白いものが書ける」という事だ。
ドラマを観れば分かると思うが、宮藤官九郎は、とにかく“LIVE感”を大事にして書いている。
宮藤さん曰く、“映像”をイメージしないで書いているシーンも多いし、“ト書き”をほとんど書いていないページも多い。
でも「それが逆に良い」効果を生んでいる!
宮藤さんは、ドラマや映画の“監督”という顔も持っている。しかし今回は、“脚本家”に徹したそうだ。
理由は「脚本を書くだけの方が、圧倒的に楽」だと言う。
これは宮藤官九郎流の照れた言い方で、「脚本に専念した方が、振り切って面白いものが書ける」という事だ。
宮藤さん曰く、“映像”をイメージしないで書いているシーンも多いし、“ト書き”をほとんど書いていないページも多い。
でも「それが逆に良い」効果を生んでいる!
脚本家と監督の真剣勝負が、化学反応を起こす!
宮藤官九郎と水田監督のタッグは、今回で5本目。映画は3本、ドラマでは2本目だ。
水田監督の仕事は、そんな宮藤官九郎の脚本だけを頼りに、そこからイメージを汲み取って、映像化する事だ。そこに、余計な会話など無い。
通常は、何時間もやる脚本打合せも、この2人は、小1時間で終わるというから驚きだ!
だから、宮藤さんは、毎週放送を観るのが楽しみだそうだ。
自分が書いた脚本を「こういう風に撮ったんだ!」とか「こういう編集にしたんだ~!」と思うことが多いらしく、それが刺激になり、次回の自分が監督する作品にも影響を与えていると言う。
スタジオセットも同様で、今回は、ドラマに登場する“鳥の民”という焼き鳥屋が、宮藤さん本人が、まさに頭の中で想像していた通りの居酒屋だったので、非常に嬉しかったそうだ。
水田監督の仕事は、そんな宮藤官九郎の脚本だけを頼りに、そこからイメージを汲み取って、映像化する事だ。そこに、余計な会話など無い。
通常は、何時間もやる脚本打合せも、この2人は、小1時間で終わるというから驚きだ!
自分が書いた脚本を「こういう風に撮ったんだ!」とか「こういう編集にしたんだ~!」と思うことが多いらしく、それが刺激になり、次回の自分が監督する作品にも影響を与えていると言う。
スタジオセットも同様で、今回は、ドラマに登場する“鳥の民”という焼き鳥屋が、宮藤さん本人が、まさに頭の中で想像していた通りの居酒屋だったので、非常に嬉しかったそうだ。
収録現場には行かない脚本家! 意外な理由とは…!?
宮藤官九郎は脚本家であるが、“役者”としても活動している。
“役者”の時は、現場に脚本家が現れると「なんか気を遣う」そうだ。
逆に、自分が“脚本家”として現場に行った場合は「どんな顔をして“役者”に会えば良いのか分からず、より挙動不審になる」と言う。
だから、基本的には、ほとんど撮影現場には顔を出さないそうだ。宮藤さんっぽくて良いと思う(笑)。
今回の脚本を書くにあたって、宮藤さんは、数回に渡り“ゆとり世代”を取材している。
まず最初に、日テレのゆとり第一世代の社員を取材し、その後、一般企業のゆとり世代のサラリーマンを取材したそうだ。
その取材から、今回のドラマの【数々のエピソード】が生まれた!!
“役者”の時は、現場に脚本家が現れると「なんか気を遣う」そうだ。
逆に、自分が“脚本家”として現場に行った場合は「どんな顔をして“役者”に会えば良いのか分からず、より挙動不審になる」と言う。
だから、基本的には、ほとんど撮影現場には顔を出さないそうだ。宮藤さんっぽくて良いと思う(笑)。
まず最初に、日テレのゆとり第一世代の社員を取材し、その後、一般企業のゆとり世代のサラリーマンを取材したそうだ。
その取材から、今回のドラマの【数々のエピソード】が生まれた!!
なんでも「Yahoo!知恵袋」を使う! ゆとり世代に驚いた!!
某会社の宣伝部員は「会社でバーベキュー大会をやるから、肉を準備しろ」と上司から言われ、Yahoo!知恵袋で「何人のバーベキューだと、どれくらいの肉が必要ですか?」と書き込み、ベストアンサーを待った(笑)。
実際に、その様子を見た上司は呆れたそうだ。しかし、本人は意に介さない。宮藤さんは「なぜ、誰かしら周りの人に相談しないのだろう?」と思った。
なんでもインターネットで調べれば良いと考える“ゆとり世代”特有の行動パターンは、その後、教育実習の悦子先生のキャラクターに生かされた!
実際に、その様子を見た上司は呆れたそうだ。しかし、本人は意に介さない。宮藤さんは「なぜ、誰かしら周りの人に相談しないのだろう?」と思った。
なんでもインターネットで調べれば良いと考える“ゆとり世代”特有の行動パターンは、その後、教育実習の悦子先生のキャラクターに生かされた!
宮藤官九郎が絶句!
「泥仕事」って…
独特なセリフの言い回しや、強烈なワードが出てくる脚本は、宮藤官九郎のお家芸だ。
中でも今回、僕は「泥仕事という言葉は、面白いな~」と思っていた。でも聞いたところ、アレは、実際に取材対象者から飛び出した言葉だそうだ。
宮藤さんは「泥仕事って…彼らにとって、どの程度からが泥仕事になるのだろう?」と思ったそうだ(笑)。
中でも今回、僕は「泥仕事という言葉は、面白いな~」と思っていた。でも聞いたところ、アレは、実際に取材対象者から飛び出した言葉だそうだ。
宮藤さんは「泥仕事って…彼らにとって、どの程度からが泥仕事になるのだろう?」と思ったそうだ(笑)。
実家が「造り酒屋」の会社員もいた‼︎
実際に「会社を辞めて、稼業を継いだ」という会社員もいたそうだ。
控えめで「恋愛、面倒くさいです…」というタイプ。そう、このキャラクターは、岡田将生演じる坂間正和に生かされた!
宮藤さんは、この男性を昨年10月に取材し、さらにもう一度、2月にも再取材した。
二度目に会った時は、酒造りを終えた直後で、立派な社長に成長していて、びっくりしたそうだ。そんな新鮮な驚きも、このドラマには生かされていた!
ちなみに、インターネット上で、ドラマフリーク達が『ふぞろいの林檎たち』の中井貴一演じる仲手川の実家が“酒屋”なので、それをオマージュして“造り酒屋”なのでは?」と噂していたので、その真偽も尋ねてみた!
すると、そういう事は一切、無いそうだ(笑)。
控えめで「恋愛、面倒くさいです…」というタイプ。そう、このキャラクターは、岡田将生演じる坂間正和に生かされた!
二度目に会った時は、酒造りを終えた直後で、立派な社長に成長していて、びっくりしたそうだ。そんな新鮮な驚きも、このドラマには生かされていた!
ちなみに、インターネット上で、ドラマフリーク達が『ふぞろいの林檎たち』の中井貴一演じる仲手川の実家が“酒屋”なので、それをオマージュして“造り酒屋”なのでは?」と噂していたので、その真偽も尋ねてみた!
すると、そういう事は一切、無いそうだ(笑)。
子供心に「大人は何かしてるんじゃないの?」と思っていた教育実習
1ヵ月しか居ない教育実習生は「どこか切なく、どこかエッチな感じ」だと言う宮藤さん。
僕も宮藤さんと同世代なので、小学生の頃「ウチのクラスは女子~!」「ウチは男だよ…」というシーンがあった事を思い出し、2人して盛り上がった。
僕も宮藤さんと同世代なので、小学生の頃「ウチのクラスは女子~!」「ウチは男だよ…」というシーンがあった事を思い出し、2人して盛り上がった。
「童貞」設定は、松坂桃李に配役が決まった後だった!
松坂桃李演じる山路にも、実はモデルがいた。参考にしたのは娘さんの小学校の20代半ばの教師。そう、宮藤官九郎には、小学5年生の娘がいる。
実際にはいい先生だったのだが、最初の頃、宮藤さんは保護者として心配だったそうだ(笑)。
保護者からバンバン叩かれるけど、肝心の先生本人には、あまり緊迫感がない…そんな“バリバリゆとり世代”の若い教師というキャラクターが、そこから生まれた!!
実際にはいい先生だったのだが、最初の頃、宮藤さんは保護者として心配だったそうだ(笑)。
保護者からバンバン叩かれるけど、肝心の先生本人には、あまり緊迫感がない…そんな“バリバリゆとり世代”の若い教師というキャラクターが、そこから生まれた!!
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