AKB48・島崎遥香さんが7日、ツイッターで活動休止を報告しました。原因は持病の喘息。咳の苦しさに加え、薬の副作用による痙攣や食欲不振が生じ、恒例イベントの「じゃんけん大会2015」(9月16日、横浜アリーナ)にも参加しないとのことです。
島崎さんは2014年の年末にも喘息が悪化し病院に通いながら活動を続けていました。島崎さんを苦しめている喘息の症状、治療に用いられる薬の副作用について確認しておきましょう。
◆喘息の症状とは?
成人の喘息は、完全に治癒していなくても、症状の出ない「寛解」(かんかい)という状態に導くことができるとされています。病院に通いながら、処方された薬を用い、自己管理を続けます。喘息の重症度は4段階に分類されます。
・ステップ1:軽症間欠型
咳、呼吸困難は間欠的で短い。頻度も週1~2回にとどまり、夜間症状は月1~2回程度。
・ステップ2:軽症持続型
症状が週2回以上、月2回以上日常生活や睡眠が妨げられ、夜間症状も月2回以上ある。
・ステップ3:中等症持続型
症状が慢性的で、週1回以上日常生活や睡眠が妨げられ、夜間症状も週1回以上ある。
・ステップ4:重症持続型
症状が持続して、しばしば悪化する。日常生活が制限され夜間症状も頻回に起きる。
◆治療に用いられる主な薬
喘息の治療に用いられる薬には、主に次の3つがあります。
1)吸引ステロイド剤
ステロイド剤を吸引し、気管支の炎症を直接抑える薬。
2)気管支拡張剤
空気の通り道を広げることで症状を緩和。テオフィリンと交感神経刺激剤の2つがある。
3)抗アレルギー剤
小児に対して用いられることが多い、アレルギー症状を抑える薬。
吸引ステロイド剤の副作用にはカンジダ症、発声障害、上気道の刺激による咳があります。また、長期的な使用による副腎皮質の抑制や骨代謝の抑制が報告されています。テオフィリンの副作用は多岐にわたり、食欲不振、動悸、痙攣、不整脈、吐き気、腹痛、不眠などがあります。薬の使用は、医師の指導のもとで適切にコントロールされる必要があります。
◆喘息の原因と対処法
喘息は遺伝的な要因が大きく影響し、両親に喘息がある場合、喘息の発病リスクは3~5倍になるといわれています。しかし、多くの場合、初期段階で「かぜが治りにくい」などの自覚症状があり、やがて喘息発作が出るようになります。初期の段階で環境的な要因を除去することで悪化を抑制できると考えられます。
主な環境的要因にはダニ、カビ、ペット、花粉、昆虫などがあります。特に重要になるのがダニの除去です。ダニの除去は喘息の発病を防ぎ、また、発病してしまった後も喘息症状を改善し、慢性化・重症化の防止につながります。部屋の換気を頻繁に行う、布団に掃除機をかける、毛布を乾燥機にかける、といったダニ対策を心がけましょう。
執筆:斉藤雅幸(Mocosuku編集部)
監修:坂本 忍(医学博士)
島崎さんは2014年の年末にも喘息が悪化し病院に通いながら活動を続けていました。島崎さんを苦しめている喘息の症状、治療に用いられる薬の副作用について確認しておきましょう。
◆喘息の症状とは?
成人の喘息は、完全に治癒していなくても、症状の出ない「寛解」(かんかい)という状態に導くことができるとされています。病院に通いながら、処方された薬を用い、自己管理を続けます。喘息の重症度は4段階に分類されます。
・ステップ1:軽症間欠型
咳、呼吸困難は間欠的で短い。頻度も週1~2回にとどまり、夜間症状は月1~2回程度。
・ステップ2:軽症持続型
症状が週2回以上、月2回以上日常生活や睡眠が妨げられ、夜間症状も月2回以上ある。
・ステップ3:中等症持続型
症状が慢性的で、週1回以上日常生活や睡眠が妨げられ、夜間症状も週1回以上ある。
・ステップ4:重症持続型
症状が持続して、しばしば悪化する。日常生活が制限され夜間症状も頻回に起きる。
◆治療に用いられる主な薬
喘息の治療に用いられる薬には、主に次の3つがあります。
1)吸引ステロイド剤
ステロイド剤を吸引し、気管支の炎症を直接抑える薬。
2)気管支拡張剤
空気の通り道を広げることで症状を緩和。テオフィリンと交感神経刺激剤の2つがある。
3)抗アレルギー剤
小児に対して用いられることが多い、アレルギー症状を抑える薬。
吸引ステロイド剤の副作用にはカンジダ症、発声障害、上気道の刺激による咳があります。また、長期的な使用による副腎皮質の抑制や骨代謝の抑制が報告されています。テオフィリンの副作用は多岐にわたり、食欲不振、動悸、痙攣、不整脈、吐き気、腹痛、不眠などがあります。薬の使用は、医師の指導のもとで適切にコントロールされる必要があります。
◆喘息の原因と対処法
喘息は遺伝的な要因が大きく影響し、両親に喘息がある場合、喘息の発病リスクは3~5倍になるといわれています。しかし、多くの場合、初期段階で「かぜが治りにくい」などの自覚症状があり、やがて喘息発作が出るようになります。初期の段階で環境的な要因を除去することで悪化を抑制できると考えられます。
主な環境的要因にはダニ、カビ、ペット、花粉、昆虫などがあります。特に重要になるのがダニの除去です。ダニの除去は喘息の発病を防ぎ、また、発病してしまった後も喘息症状を改善し、慢性化・重症化の防止につながります。部屋の換気を頻繁に行う、布団に掃除機をかける、毛布を乾燥機にかける、といったダニ対策を心がけましょう。
執筆:斉藤雅幸(Mocosuku編集部)
監修:坂本 忍(医学博士)
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