AKB48の島崎遥香が、10月17日放送開始のテレビドラマ「警視庁 ナシゴレン課」で初の女刑事役に挑戦。事件現場に足を運ばず、週刊誌やワイドショーの情報をもとに推理するという一風変わった刑事ドラマだ。共演には古田新太、勝村政信ら個性派俳優たちが名を連ね、刑事部屋という限られた空間を舞台にした“ワンシチュエーションコメディ”が繰り広げられる。
AKB48グループのメンバー41人が各話で主演を務め、本作の主演オーディションも兼ねて制作されたホラードラマ「AKBホラーナイト アドレナリンの夜」の投票企画で1位を勝ち獲った島崎。AKB48からの年内卒業を発表し、女優として活動していく決意を表明したばかりの彼女は、本作で感じている“試練”をどう乗り越えるのか? 撮影現場で話を聞いた。
取材・文 / 金須晶子 撮影 / 小坂茂雄
撮影初日のお弁当がナシゴレンでした!
──本日、第2話の撮影現場にお邪魔しています。撮影が始まって、手応えは感じていますか?
“個性的な女デカ長”という役柄を聞いたときは「面白そう!」と思ったんですが、刑事ものは難しいイメージがあって……。普段使わないような言葉がセリフに出てきたりするので苦戦しています。“風早恭子”というキャラクターについても模索している真っ最中です。
──「ナシゴレン課」という風変わりなタイトルが目を引きますよね。事件現場に向かわない刑事っていう設定もユニークです。初めにドラマのタイトルを聞いたとき、どんな印象を抱きましたか?
「問題ナシゴレン!」っていう決めゼリフがあると最初に聞いていたので、すぐに納得できました。だからそんなに不思議だとは思わなかったです(笑)。恭子は現場に行かないで事件を解決するんですけど、これってやっぱり普通じゃありえないことなんですかね? 現実でもそういう人っているんでしょうか、気になります……。
──たいていの刑事は真っ先に現場へ向かうような(笑)。ちなみに“ナシゴレン”ってアジア料理ですが、食べたことは?
撮影初日のお弁当がナシゴレンでした! 初めてのナシゴレン、おいしかったです。
待ち時間は台本とにらめっこ
──そのときが初めてだったんですね! ワンシチュエーションという条件での撮影はいかがですか? アドリブが飛び交ったりしているんでしょうか。
この場所しかない、難しいと感じる瞬間ばかりです。1話を撮り終え、2話の撮影に入りましたが、まだまだ不安ばっかり。アドリブなんて考える余裕もまだないです……。当日のリハーサルで監督と話し合って、その場であれこれ付け足していくことはありますが。事前に覚えてきたセリフがまったく違うものに変わってしまうことが多いので、待ち時間はいつも台本を眺めています。にらめっこみたいに(笑)。
──古田新太さんや勝村政信さんといった百戦錬磨の先輩方と一緒に演技するのは刺激的でしょうか。
ただただ「すごいなあ」と思うばかりです。まだ個人的にはあまりお話しできてなくて。アドバイスも恐れ多くて聞けないです!
──ワンシチュエーションということで、舞台みたいなライブ感も感じられそうですね。
はい、テンポが大事になってきます。でも皆さんほんとに面白いから、思わず笑っちゃうんですよ。恭子は笑うようなキャラじゃないのに。毎回笑いをこらえるのがつらいです(笑)。“ザ・きつい女”にはしたくない
──確かに、恭子には笑ったりみんなでワイワイしてるイメージはないです……。島崎さんは風早恭子のキャラクターをどのように捉えていますか?
1話のときはけっこうクールで、髪型もビシッとキメて撮ったんです。でも2話を撮る前に、監督が「もうちょっと柔らかめにしようか」と。だから髪型も服のテイストも1話とちょっと違う雰囲気になってます。私自身、最初は“クールで笑わない女”っていうイメージを持っていたんですけど、いざ撮影が始まったら恭子はけっこう他人の発言に対してツッコむし、ボケるときもあるんです。だから“ザ・きつい女”っていうだけのキャラクターにならないように、仕草や表情のバリエーションを増やしていきたいと思ってます。しばらくは試行錯誤しそうですが。──この役は島崎さんが「AKBホラーナイト アドレナリンの夜」の投票企画で1位を獲ってゲットした役ですね。主演を務めることにプレッシャーはありますか?
主演ではあるんですけど、支えてもらっている側の主演なので……。「引っ張っていかなきゃ!」って考えるより、「皆さんの力をお借りしたい」という気持ちが強いです。
──それでは、最後に読者ヘ向けてひと言お願いします。
まだ私も1話を観れていないので(取材時点)、どういうできあがりになっているか想像つかないです。完成したものを観て、反省して、改善できるところは今後に生かしていきます。まだ恭子のキャラをつかもうとしているところなので、今後どういうふうになっていくか……。変わっていくかもしれないところも含めて、皆さんも毎回楽しみにしていただけたら。ワンシチュエーションだったり、刑事ものだったり、初めてのことだらけなので、新しい“島崎遥香”も見つけてもらえるかな?と思っています。
風早恭子(島崎遥香)
25歳にして警視庁の“ナシゴレン課”課長に就任した女性刑事。足で情報収集する捜査方法を“昭和的”だと考え、刑事部屋から出ずに事件を解決していく。テレビや週刊誌の情報をもとに思い込みで推理するにもかかわらず、優れた洞察力で事件を見事解決に導くため、上層幹部もその実力を認めざるを得ない。自由奔放で常に上から目線、高飛車な性格だが、部下思いの一面も。周りには「デカ長」と呼ばせている。事件が解決すると、決まって「それで問題ナシゴレン」と言い放つ。
石鍋幹太(古田新太)
都内の交番に25年間勤務したあと、ナシゴレン課に異動してきた48歳の“新人刑事”。何事も全力で取り組もうとするが、恭子とは捜査方針を巡って衝突しがち。都内の交番をほとんど知り尽くしているため、現場周辺の記憶が事件解決に役立つ。恭子に付けられたあだ名は「細目」。
http://natalie.mu/eiga/pp/nashigorenka
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