2015年12月28日月曜日

【AKBカフェテリア。755】今、島崎遥香を語りたくなった。だが圧倒的に時間が足りない。「島崎遥香論」を再掲載させて頂きます。【ぱるる】


#330『島崎遥香論①』 2012年8月24日、東京ドーム。 AKB48、組閣発表。
それに伴い、team4、解体。日本中のAKBファンに衝撃が走ったあの夜。
少女は、楽屋の外に置かれたパイプ椅子に座り、ただひとり、未来を見失っていた•••• 

島崎遥香。通称ぱるる。次世代エースの筆頭であり、
誰もが羨むAKB48のセンターを担う一人でもある。 
そんな彼女が、世間的に注目されたのは、2012年に開催された
「第3回AKB48選抜じゃんけん大会」での華々しい優勝、
そして同年に放送された「めちゃイケ!矢部浩之のオファーシリーズ」
に於ける島崎遥香のピックアップであろう。
あの大島優子をして「今まさに、AKBの第2章が始まった気がする」と言わしめた優勝。
そしてあの島崎俊郎をして「こんな思いっきりの良いアイドル見た事ない」と
納得させた人気バラエティ番組での開花。まさに、一気にスターダムへと登り詰めた!
そんな印象が強い。 だが、彼女もまた、苦悩の日々を歩んで来たメンバーの1人なのである。 
そんな彼女の二つ名は「塩対応」。アイドルでありながら、
そのアンチテーゼを体現している稀な存在だ。それもそのはず。
彼女がオーディションを受けたきっかけは、友達の付き添いであった事。
そして、私の知り得る中で唯一、歌唱審査で何も歌わなかった事。
しかし、その理由が彼女らしい「私、普段カラオケとか行かないので、歌えませんでした」と。晴れてAKBに合格した後も、歌もダンスも出来ない彼女は「9期生の落ちこぼれ」。そんな中でも、運営サイドの後押しとファンの後押しを受け、その人気はみるみる上昇した。
だが、ある日を境に伸び悩む事になる。恐らくその頃の彼女は、AKBを辞めたい、
そう考えていたのかもしれない。それは「自分と同期のモチベーションの違い」であったと、
後日語られる事になる。 「私はただ、大好きなAKBに会いたいからここに入った。
でも、こんな私がここに居ていいのかと••••」。色んな活躍の場を与えられる同期メンバー。
取り残される私。そんな想いが、彼女を悩みの渦へ引き寄せたのだろう。
それに加え、本人はやる気はあるのに、周りにはちゃんとそれが伝わらない。
当時の私もその一人。だから、彼女の事は何の評価もしてなかった。 
でもそんな中、母親の一言が彼女を救ったと聞く。
「AKBに入る前は、お母さんが居ないと何も出来なかったのに。
今じゃ、1人で電車にも乗れる。遥香は遥香でちゃんと成長してるんだよ」。 
AKB48はプロのアイドルグループ。だから、ついそこと比べてしまっていた。
そして、勝手に落ち込んでしまっていた日々。
「だけど、私には私のものさしがある。
皆んなにとっては小さくても、ちゃんと成長出来ていたんだ」。
島崎遥香の未来への扉が、開けた瞬間だったのかもしれない。 
時は過ぎ2011年、同期メンバーを中心に結成された、team4。
まだまだ未熟ではあったものの、か弱さを残しつつも頑張る姿や、
新鮮なメンバーの笑顔。ここにAKBの未来があるんだと信じ、
私もその劇場公演に何度も足を運んだ。そんな煌めく日々は、
これからも続くと思っていた•••• 
そしてあの日、僕らは、2012年8月24日を迎えた。


http://7gogo.jp/talks/slRMDMXtyEtl/12450



#331『島崎遥香論②』 2012年8月24日、東京ドーム。
 team4の解体が発表された。涙が止まらなかった•••• チームが結成され1年が過ぎ、
メンバーもそしてファンもこれからだと、心の結束を深めていた矢先の出来事だった。
総監督の高橋みなみのある日のコメント
「teamが本当の意味で結束するには、最低3年は掛かる。それを理解して欲しい」。
確かにその通りだと思う。ましてや、9期生とその後輩メンバーのみで結成されたteam4にとって、僅か1年で結果を求められてしまった現実。確かに、
運営サイドは本気だった。有吉AKB共和国を始め、9期生は研究生の頃から特別な扱いを受け、これまでの若手以上に各メディアに露出していた。その分、9期生に対するアンチも多かった。それだけ誰が見ても、推されていた事実。 だから私は、
その悲しみの中にも、押された不合格の烙印を重く受け止めていた。 
東京ドーム初日公演後の舞台裏。組閣を受け、各teamが円陣になり、
この現実を受け入れようとしていた。team4の円陣。キャプテンの大場美奈は
「前向きに捉えよう」とその悔し涙を必死に堪え、team4を愛して止まない
島田晴香はボロボロに泣き崩れていた。励まし合うメンバー達。だが、その絶望は、
冷たく重い空気となり、その場をただ支配していた。
 夜22時を回り、帰路に就くメンバー達。そんな中、現48グループ総支配人の茅野しのぶは、
1人の少女を目撃する。楽屋の外に置かれたパイプ椅子にひとり座り、
空を見る。近付く茅野しのぶに呟く「私のせいですかね••••」。 
島崎遥香は、ひとりでその現実を受け止めていた。普段は塩対応、それは否めない。
だが、彼女はいつもAKB48の事を考えて、生きている。そして、
AKBの第2章を歩む決意を固めている。先日の「第7回AKB48選抜総選挙」
でのあのスピーチに込められた彼女の想いは、紛れも無いエースの自覚。
そして、その証だ。 島崎遥香。確かに掴み所の無いメンバー。
握手会が最も苦手なメンバー。そして、誰よりもAKB48を愛するメンバーだ。
 前田敦子、大島優子が卒業して久しく、もしかしたら、
未だAKBの第2章は始まっていないのかもしれない。そして、今年卒業する、高橋みなみ。
世間は思うだろう、世間は感じるだろう。AKBブームの幕引きを。 
だけど、AKB48には、総監督の横山由依がいる。エースの島崎遥香がいる。
そして、多くの才能溢れるメンバーがいる。決して、楽観的であってはならない。
しかし、ここで終わらせる訳にはいかない。AKBの第2章は、君たちが歩む困難な未来だ。
 でも、私は思う。島崎遥香の歩む未来は、光り輝いていると。

無理せずに一歩一歩。あなたのその等身大のものさしで。


http://7gogo.jp/talks/slRMDMXtyEtl/12451





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