2015年12月9日水曜日

映画『劇場霊』主演 島崎遥香(AKB48)インタビュー【デート通】





怖いだけでなく、感動したり、考えさせられるのが中田監督のホラー

映画『劇場霊』の主役に抜擢されて演じる前まではホラー映画は正直苦手でした。主演が決まった時は、喜びというより、選ばれるとは思っていなかったので、びっくりしました。どういう理由で選ばれたのかというお話を中田監督からいただいたと思うんですが……緊張していたのか、真っ白になってしまって全く覚えていません。

島崎遥香(AKB48) 本格的な演技は初めてということもあって、とにかく監督の演技指導に対してなんとか応えられるように必死でした。撮影シーンごとに監督は、こういう状況ではこういう想いで、と細かく丁寧に教えてくださって、その通りにやろうと集中して……撮影中は余裕がなかったですね。普段、怖がるということはそれほど多くないと思いますし、ましてや私はおばけを見たこともないので、恐怖を感じる演技に関しては、実際にやってみると、全然できませんでした。監督からは「今の何倍も何倍も恐怖を表情で表して」という指導もありました。恐怖には段階があって、今は1段階目の恐怖、これは2段階目と。段階で恐怖を表現することは本当に難しかったです。私のマックスの恐怖演技はラストシーン。撮影自体の最後のカットがラストシーンだったこともあって、全部出し切りました。

島崎遥香(AKB48) 撮影が終了した時ある種の達成感がありました。ただ、監督の期待に応えられたのかどうかは……。完成した作品を観させていただいたんですが、音とか背景の映像が入ると迫力が違いました(初めて台本を読んだ時も素直に怖かったです)。演技に関しては、まだまだ全然だめだなーと思いました。共演の方々は、やっぱり私と違って演技を中心に活動している方たちだったので、彼女たちの演技をたくさん見て勉強しようと思いました。ちなみに、監督からは、私がまだオンとオフを切り替えることに慣れていないからという理由で、休憩中も他の出演者とはあまり話さないようにと指示されていました。環境としてはとにかく演じることに集中できるような状況を作ってもらっていたと思います。

島崎遥香(AKB48)主人公の沙羅という役には共感するところもあって、すんなり役に入れたのですが、真面目すぎるくらい真面目な部分は……そこまで私は真面目じゃないかなって思っていました。感情的な部分以外で大変だったのは河原で横たわるシーン。虫が大嫌いなので辛かったです。セリフでは、クライマックスのシーンでとても印象的に使われている「絶対あげないんだけら」というひと言が難しかったです。普段使わない言葉なので、どんなイメージなのか想像がつかなくて。ちなみに、私が誰にもあげたくないのは自分自身の“感性”です。撮影時、厳しく指導してくださった監督の想いに応えるには、いっぱいいっぱいでも、私らしく沙羅という役を演じることが大事だと思って臨んでました。今回の経験が今後の演技にも活かされていくと思いますが、私らしく感性を大切にしながら演じていきたいと思います。

Profile

島崎遥香  (AKB48)
1994年生まれ、埼玉県出身。2009年に「AKB 第六回研究生(9期生)オーディション」に合格。AKB48ではチームAメンバー。歌やダンスの他、ドラマやCMでも活躍中。主なTVドラマ出演は『マジすか学園』シリーズ(10~12/TXおよび15/NTV)、「ATARUスペシャル~ニューヨークからの挑戦状!!~」(13/TBS)、「So long」第3話(13/NTV)など、映画出演は『劇場版 私立バカレア高校』(12)劇場版『ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL』(13)、映画『妖怪ウォッチ 誕生の秘密だにゃん』(14/声の出演)など。

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