2015年11月9日月曜日

島崎遥香 新たな恐怖が幕を開ける―! 映画『劇場霊』主演【ニュ-ス】


伝説のホラー映画『女優霊』を生みだし、世界的にJホラーの存在を知らしめた鬼才・中田秀夫監督が、同作を超える恐怖に挑んだ最新作『劇場霊』がいよいよ公開。中田監督に見出された新たなミューズとなったのは、AKB48のメンバーとして幅広く活躍する島崎遥香。女優としての魅力を開花させた初主演作を語る!

「最初に今回のお話を伺った時はまずびっくり、でした。まさか自分が映画の主演をするなんて思ってもいなかったので」と、ホラー作品での難役を務め終えた島崎遥香。もしホラーが苦手だったとしたら大きなハードルだったのではと思いきや…。

「ホラーは全然大丈夫です。撮影中も、特に怖いことも起こりませんでしたし(笑)。今回、撮影が入る前にも『リング』シリーズや前田敦子さんの『クロユリ団地』などを拝見しました。中田監督の作品には共通して、幽霊の過去が語られて、その苦しみも描かれている。怖いだけじゃなく感動もできるのが、私はすごく好きでした」

 ホラーを見るのは平気という島崎だが、演じる難しさはまた別物だったようだ。

「最初に台本を読んだとき、言葉の言い回しが普段自分が使っているのとは違っていて、やっぱり現実ではない世界を描いているんだな、と思いました。とくに“キャー”という悲鳴。実際に驚くときには、むしろ声が出なかったりしますよね」

 ホラーにヒロインの悲鳴は必要不可欠。

「悲鳴のシーンは何十回、何百回とやりました(笑)。同じ“キャー”にしても、声が高いのか低いのか、長いのか短いのか、キャーなのかギャーなのか。表情もそれに合わせて表現しなければいけませんし、大変でしたね。中田監督は、クライマックスの絶叫が最大の“5”だとしたら最初のほうの小さな驚きは“0.5”といったように、数字で悲鳴の度合いを指示してくれたので、それに従って自分なりに強弱をつけていきました。撮影する順番がバラバラなので、途中から目安がよく分からなくなってしまったんですけど」

 クライマックスで、大絶叫する島崎の迫真の演技は必見。かつて見たことのない彼女の姿を目撃するはず。

「私は普段から声が小さいので、大きい悲鳴を上げるのは本当に大変でした。クライマックスの悲鳴は、もうこれ以上出ない!というくらい出しました。終わってみると、ちょっと恥ずかしい(笑)。他にも、水が苦手なのでずぶ濡れのシーンもちょっと辛かったですし、血のりを浴びるシーンでは目に入ってしまったりして、やっぱり大変でしたね」

 しかも劇中の雰囲気を保つため、現場では“私語は禁止”だった。

「ちょっと緊迫感がありましたけど、結果的に登場人物の人間関係や劇場内の雰囲気にうまく反映されたのでよかったと思います。共演者の方々とあまりお話できなかったのは残念でしたけど。中田監督は、見かけは怖そうと思ったんですけど話したらすごく優しい方でした。町田啓太さんも、大らかで優しそうな方だなと思いました。でもちょっと怖いのが苦手だったみたいで、ちょっとした物音に敏感に反応してました(笑)」

 今回演じたのは、役に恵まれず伸び悩む若手女優・水樹沙羅。

「沙羅は、とにかくお芝居が好きで真面目な女の子。正義感を強く持っていて、みんなを助けようとするのはかっこいいと思います。私は、自分が思っていることをみんなの前で主張するタイプではないので…。仮公演の最中に舞台に乗り込んで、危険だから止めようとするなんて、私にはできないと思う(笑)」

 島崎のフォトジェニックな佇まいを見込んだ中田監督の期待に見事応え、主役を全う。完成作はパリのエトランジェ映画祭にも出品され、島崎自身も現地で歓迎を受けた。

「映画祭には現地のAKB48のファンの方も来てくださっていて、すごくうれしかったです。私としては、映画祭はもちろんなんですけど、パリに行くことができたのがすごくうれしくて。お買い物したり、おいしい食事を頂いたり、現地の方とも少し交流もさせていただいて、本当に楽しかったです。パリに住みたいくらい好きになっちゃいました。街の建物もすごくオシャレだし、人も気さくだし。カッコいい人もすごく多いし(笑)。いつかパリに住めるように、今から少しずつお金を貯めようかなと思っています(笑)。東京も、すべてが揃うし便利だし、最先端のものがあるし、楽しくて大好きなんですけど、どちらか選ぶとしたら…今は断然、パリ(笑)。パリの人には東京のほうがいいと言われたんですけど、私は絶対パリのほうがステキ、って言っていました(笑)」

 本作で女優としてのきらめきを見せた島崎。役者としての将来に悩む沙羅の気持ちはよく分かる、と島崎。

「私も常に迷いはありますね。AKB48に入ったころから毎日、将来どうしようかなと思っていますし」

 それでも仲間は常に刺激をくれる。

「先日、大島優子さんの舞台を拝見したんですが、めちゃくちゃかっこよくて感動しました。AKB48にいたときから近くで踊っていたので、すごいなと思ったことはたくさんありましたけど、AKB48のメンバーではない、他の共演者の方々に囲まれて主演として舞台に立っている姿は、すごく輝いて見えたし、やっぱりかわいかった(笑)。そういうのを見ると、お芝居の世界は夢があるなと思いますね」
 映画を見るのも大好き。実は密かに映画館に通うときもあるほど。

「ホラーも嫌いじゃないですけど、普段はわりと暗めの映画をよく見ます。サスペンスとか人間ドラマとか。最近は『八日目の蟬』をDVDで見たり、『ソロモンの偽証』を映画館に見に行きました。私、映画は映画館で見るほうが好きなんです。自分の中で映画館にすごく行きたくなる時期があって、そういうときはけっこう行きますね。やっぱり家で見るのとでは音も違うし映像の迫力も違うし。最近、4DXでも映画を見たんですけど、すごく楽しかった。今回『劇場霊』も4DXで上映されるということなのですごく楽しみにしているんです。きっと、ものすごく怖いと思いますよ。私も『劇場霊』が公開したら4DXで見に行きたいです!」

 女優・島崎遥香の新たな顔を、ぜひ劇場でご覧あれ。もしかしたら隣りの席に島崎が…、はたまた映画館の霊が…?
(本紙・秋吉布由子)



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