マブリットキバ
一般公開で共有しました - 2012/11/02
今回は【島崎遥香さん編】だ。伝言を託してくれたのは小学生の女の子。
※読みやすいように以下には「ぱるる」と表記することを許して頂きたい。
女の子は島崎遥香さんことぱるるの大ファンでずっと応援していた
しかし一家で被災してしまい多くのものを失ってしまった。
女の子はぱるるのファンであることを周りにいつもからかわれると言っていた。
それでも女の子はぱるるに憧れていたので周りに言い続けた
「ぱるるはきっと人気が出るよ、私にはわかるよ。似てるんだもん」
女の子は人としゃべるのが苦手で、自分の思いをどう表現していいか迷っていた。
容姿も可愛いので、学校でもモテて、震災後の取材でもいつも声をかけられた、
でも女の子はしゃべるのが苦手なので、いつも周りを怒らせてしまうと悩んでいた
被災地には多くの支援がある、その中で女の子はいつものように避難所にいた
そこに他県から来た支援団体の女性の言葉で傷ついていた。
「小学生でしょ?苦労している私達の身になって、ありがとうぐらいいいなさいよ」
たった一人の支援者の大人の、心無い言葉が女の子を傷つけてしまった。
女の子は人見知りなので、面と向かって感謝が言えなかった、
なので常に感謝の手紙を手に持っていたが、出す前に言われてしまったのだ。
このことで女の子は大人や支援者を怖がり、トラウマを抱えてしまった。
親御さんも心配していた。オレは子ども支援で何度もあっているので
時間を作って女の子の友達と相談して、直接に話を聞いた
女の子は話の途中から泣いてオレに言った
「伝えたいのに、変わりたいのに・・・・どうすればいい?」
オレには言葉が無かった。女の子の傷はその場限りの言葉では癒えない
それは子供たちを相手にしていたからこそ、自分でよくわかっていた事だ
オレは女の子に提案した
「そうだ、ぱるるに聞こう・・憧れのぱるるに聞くんだ!!そうすれば何かわかるぞ」
女の子はびっくりしたが、小さな声で泣きながらはにかんで言った
「いいの?でもぱるるにどうすればいいか聞いてくれれば嬉しい」
こうしてオレはぱるるの担当に手を挙げ、握手券も見事当選したのだ。
しかし、周りの反応は冷たかった。と、いうよりも心配の声が大きかった。
それはぱるるが握手の時に反応が良くない、答えがもらえない事を考えて、
他のメンバーさんにお願いするか、ぱるるの反応の万が一を考えて
握手券を追加したらどうかという事だった。
他のメンバーさんにお願いをする。それは女の子との約束を破る事になる。
オレはスタッフやみんなに胸を張って言った。
「大丈夫だ、女の子にはぱるるの言葉は正解になる。握手券二枚で大丈夫だ!」
そして家に帰って、ビビリなオレはすぐにぱるるの握手券を追加した。
そして運命の握手会の日がやってきたのだ。
女の子から預かった伝言は一つ、変われない自分は今どうしたらいいのか。
そして被災地に訪問してくれたことに対する感謝の気持ちだった。
周りのみんなやスタッフが心配する中、オレは爆死覚悟で列に並んだ。
【島崎遥香さん編】
※読みやすいように会話は「ぱるる」と表記することをお許し頂きたい。
オレ「はじめまして、自分は~略~で、本当に感謝しています」(頭を下げる)
ぱるる『あー、どうもですー。ありがとうございますー』(ニコニコ顔)
オレ「小学生のファンの子から伝言で、ぱるるが来てくれて本当に嬉しい!
ありがとう!って託されました」
ぱるる『えー!嬉しい♪ありがとうーって伝えてください♪私は訪問できて
嬉しかったし、みんなにあえて楽しかったですー』(ニコニコ笑顔)
オレ「そして、女の子から質問があるんです、いいですか?」(結構早口)
ぱるる『はいー♪いいですよおー♪』(ニコニコ笑顔)
オレ「では質問を・・自分は変わりたいけど変われないことが辛いです、
どうしたらいいですか?何か教えてください!」(一言の答えを待つ)
ぱるる『あー、わかります。私わかるかも。』(ニコニコ笑顔がハの字まゆげになる)
オレ「相当悩んでいるみたいで・・」(ぱるるがいきなり真顔になって困る)
ぱるる『・・そんな時はマイペースです。いろいろあるけど、マイペースなんです』
オレ「おお・・・!?」(ぱるるの真剣な顔を見てグッときて何も言えない)
ぱるる『現状維持かなぁ、無理な時はそれが一番です、私はマイペースです』
オレ「わ・・・わかりました!変わらないので良いってことですかね?」
ぱるる『違いますよお、笑顔でマイペースなんです。自分らしくって意味ですぅ』
剥がし「そろそろお時間でーす」
オレ「ああ、そういう意味ですね!なんと有難い!必ず伝えます」(頭を下げる)
ぱるる「はいー、色々とですけど、私もマイペース♪その子もマイペースで♪」
オレ「きっと喜びます、ありがとうございました!」(ペコペコ状態)
ぱるる『はい♪その子に大丈夫だよーって伝えてください♪』(ニコニコ笑顔に戻る)
こうして島崎遥香さんへの伝言の役割は終わった。
正直、意外だった。本当に失礼な話だが、こんなにキチンと答えてくれるとは
全くオレもスタッフも予想していなかったのだ。
「あー、わかります」島崎遥香さんは、その一言を言った時に表情が変わった。
今にして思うと、女の子に返事をする以外に、もしかしたら
自分に対する気持ちもあったのではとオレは思った。
オレはすぐに帰って、女の子にありのままを伝えた。
オレ「・・というわけだ!ぱるるはキチンと自分なりに答えてくれたと思う!」
女の子「ぱるるがそういってたんだ、何だか嬉しいな♪」
オレ「変わらないんじゃなくて、その時に自分らしく考えて動く、ぱるるは
きっとそう言っていたんだと思う。マイペースなんて久々に聞いたよ」
女の子「でしょ?!ぱるるはわかってくれたんだよ、私の言った通りでしょ?」
オレ「いやはや、本当に行く前から勘違いして申し訳ございませんでした」
女の子「みんな有名なメンバーを応援しろって言うんだけど、私はぱるるなんだ♪
だって似てるんだもん。ぱるるがマイペースって言ってくれて良かった」
オレ「これで今日からマイペースで過ごせるな。自分らしくって大変だけどな」
女の子「うん、でもぱるるの言う事、キバさんよりも私はわかるから大丈夫♪」
オレ「うむ、それとなキツイ言い方した大人をどうか許して欲しい。
オレが謝って済むことじゃないんだが、この通り!ごめんなさい!」
女の子「平気だよー♪謝らなくていいです。ぱるるも辛いことあるってわかったもん、
言われたとおり、マイペースで頑張るから♪」
オレ「ぱるるの言いたいこととか気持ちがわかったのか・・さすがだなぁ」
女の子「キバさんはまだわからないよね♪ぱるる応援すればわかるよ♪」
オレ「わかった。そしてな、ここで言う事がある。生写真は底なしだぞ気をつけろよ」
女の子「あ!○○ちゃんだ♪○○ちゃーん、聞いて私ね、ぱるるから・・」(走り去る)
オレ「生写真、おおん・・・寒ブリの生写真・・」
この時、女の子は「ぱるるも辛いことがあるってわかったから」と言った。
オレには正直、その時は意味がわからなかったのだ。ぱるるは推されていると
感じていたからだ。しかし、その後に様々なメンバーさんにあってわかった。
「その子に大丈夫だよーって伝えてください♪」この言葉で女の子は救われたんだ
きっと島崎遥香さんは自分の事でも意識して話してくれたんだと今はわかる。
喋るのと伝えるのが苦手で、相手に誤解をさせてしまう。
それは女の子もぱるるもきっと共通していたんじゃないと思ったんだ。
だとするなら、こんなに素晴らしい回答をしてくれた島崎遥香さんには
感謝してもしきれない、あのわずかな時間の中で嘘のない答えをくれたんだ。
女の子は今でも仮設住宅に親子で暮らしている。
相変わらずマイペースだが、会うたびに笑顔でAKBの事を話してくれるんだ
そして、じゃんけん大会の後に女の子からメールが来た
「ぱるるやったね♪すごく嬉しい♪応援しててよかった♪」
きっと、女の子は友達にも自慢して笑顔で話すのだろうとオレは嬉しくなった。
この場で改めて島崎遥香さんとファンの方々にお礼を述べさせて頂きたい
「島崎遥香さん、飾らない自分の言葉で女の子に向き合ってくれてありがとう」
※読みやすいように以下には「ぱるる」と表記することを許して頂きたい。
女の子は島崎遥香さんことぱるるの大ファンでずっと応援していた
しかし一家で被災してしまい多くのものを失ってしまった。
女の子はぱるるのファンであることを周りにいつもからかわれると言っていた。
それでも女の子はぱるるに憧れていたので周りに言い続けた
「ぱるるはきっと人気が出るよ、私にはわかるよ。似てるんだもん」
女の子は人としゃべるのが苦手で、自分の思いをどう表現していいか迷っていた。
容姿も可愛いので、学校でもモテて、震災後の取材でもいつも声をかけられた、
でも女の子はしゃべるのが苦手なので、いつも周りを怒らせてしまうと悩んでいた
被災地には多くの支援がある、その中で女の子はいつものように避難所にいた
そこに他県から来た支援団体の女性の言葉で傷ついていた。
「小学生でしょ?苦労している私達の身になって、ありがとうぐらいいいなさいよ」
たった一人の支援者の大人の、心無い言葉が女の子を傷つけてしまった。
女の子は人見知りなので、面と向かって感謝が言えなかった、
なので常に感謝の手紙を手に持っていたが、出す前に言われてしまったのだ。
このことで女の子は大人や支援者を怖がり、トラウマを抱えてしまった。
親御さんも心配していた。オレは子ども支援で何度もあっているので
時間を作って女の子の友達と相談して、直接に話を聞いた
女の子は話の途中から泣いてオレに言った
「伝えたいのに、変わりたいのに・・・・どうすればいい?」
オレには言葉が無かった。女の子の傷はその場限りの言葉では癒えない
それは子供たちを相手にしていたからこそ、自分でよくわかっていた事だ
オレは女の子に提案した
「そうだ、ぱるるに聞こう・・憧れのぱるるに聞くんだ!!そうすれば何かわかるぞ」
女の子はびっくりしたが、小さな声で泣きながらはにかんで言った
「いいの?でもぱるるにどうすればいいか聞いてくれれば嬉しい」
こうしてオレはぱるるの担当に手を挙げ、握手券も見事当選したのだ。
しかし、周りの反応は冷たかった。と、いうよりも心配の声が大きかった。
それはぱるるが握手の時に反応が良くない、答えがもらえない事を考えて、
他のメンバーさんにお願いするか、ぱるるの反応の万が一を考えて
握手券を追加したらどうかという事だった。
他のメンバーさんにお願いをする。それは女の子との約束を破る事になる。
オレはスタッフやみんなに胸を張って言った。
「大丈夫だ、女の子にはぱるるの言葉は正解になる。握手券二枚で大丈夫だ!」
そして家に帰って、ビビリなオレはすぐにぱるるの握手券を追加した。
そして運命の握手会の日がやってきたのだ。
女の子から預かった伝言は一つ、変われない自分は今どうしたらいいのか。
そして被災地に訪問してくれたことに対する感謝の気持ちだった。
周りのみんなやスタッフが心配する中、オレは爆死覚悟で列に並んだ。
【島崎遥香さん編】
※読みやすいように会話は「ぱるる」と表記することをお許し頂きたい。
オレ「はじめまして、自分は~略~で、本当に感謝しています」(頭を下げる)
ぱるる『あー、どうもですー。ありがとうございますー』(ニコニコ顔)
オレ「小学生のファンの子から伝言で、ぱるるが来てくれて本当に嬉しい!
ありがとう!って託されました」
ぱるる『えー!嬉しい♪ありがとうーって伝えてください♪私は訪問できて
嬉しかったし、みんなにあえて楽しかったですー』(ニコニコ笑顔)
オレ「そして、女の子から質問があるんです、いいですか?」(結構早口)
ぱるる『はいー♪いいですよおー♪』(ニコニコ笑顔)
オレ「では質問を・・自分は変わりたいけど変われないことが辛いです、
どうしたらいいですか?何か教えてください!」(一言の答えを待つ)
ぱるる『あー、わかります。私わかるかも。』(ニコニコ笑顔がハの字まゆげになる)
オレ「相当悩んでいるみたいで・・」(ぱるるがいきなり真顔になって困る)
ぱるる『・・そんな時はマイペースです。いろいろあるけど、マイペースなんです』
オレ「おお・・・!?」(ぱるるの真剣な顔を見てグッときて何も言えない)
ぱるる『現状維持かなぁ、無理な時はそれが一番です、私はマイペースです』
オレ「わ・・・わかりました!変わらないので良いってことですかね?」
ぱるる『違いますよお、笑顔でマイペースなんです。自分らしくって意味ですぅ』
剥がし「そろそろお時間でーす」
オレ「ああ、そういう意味ですね!なんと有難い!必ず伝えます」(頭を下げる)
ぱるる「はいー、色々とですけど、私もマイペース♪その子もマイペースで♪」
オレ「きっと喜びます、ありがとうございました!」(ペコペコ状態)
ぱるる『はい♪その子に大丈夫だよーって伝えてください♪』(ニコニコ笑顔に戻る)
こうして島崎遥香さんへの伝言の役割は終わった。
正直、意外だった。本当に失礼な話だが、こんなにキチンと答えてくれるとは
全くオレもスタッフも予想していなかったのだ。
「あー、わかります」島崎遥香さんは、その一言を言った時に表情が変わった。
今にして思うと、女の子に返事をする以外に、もしかしたら
自分に対する気持ちもあったのではとオレは思った。
オレはすぐに帰って、女の子にありのままを伝えた。
オレ「・・というわけだ!ぱるるはキチンと自分なりに答えてくれたと思う!」
女の子「ぱるるがそういってたんだ、何だか嬉しいな♪」
オレ「変わらないんじゃなくて、その時に自分らしく考えて動く、ぱるるは
きっとそう言っていたんだと思う。マイペースなんて久々に聞いたよ」
女の子「でしょ?!ぱるるはわかってくれたんだよ、私の言った通りでしょ?」
オレ「いやはや、本当に行く前から勘違いして申し訳ございませんでした」
女の子「みんな有名なメンバーを応援しろって言うんだけど、私はぱるるなんだ♪
だって似てるんだもん。ぱるるがマイペースって言ってくれて良かった」
オレ「これで今日からマイペースで過ごせるな。自分らしくって大変だけどな」
女の子「うん、でもぱるるの言う事、キバさんよりも私はわかるから大丈夫♪」
オレ「うむ、それとなキツイ言い方した大人をどうか許して欲しい。
オレが謝って済むことじゃないんだが、この通り!ごめんなさい!」
女の子「平気だよー♪謝らなくていいです。ぱるるも辛いことあるってわかったもん、
言われたとおり、マイペースで頑張るから♪」
オレ「ぱるるの言いたいこととか気持ちがわかったのか・・さすがだなぁ」
女の子「キバさんはまだわからないよね♪ぱるる応援すればわかるよ♪」
オレ「わかった。そしてな、ここで言う事がある。生写真は底なしだぞ気をつけろよ」
女の子「あ!○○ちゃんだ♪○○ちゃーん、聞いて私ね、ぱるるから・・」(走り去る)
オレ「生写真、おおん・・・寒ブリの生写真・・」
この時、女の子は「ぱるるも辛いことがあるってわかったから」と言った。
オレには正直、その時は意味がわからなかったのだ。ぱるるは推されていると
感じていたからだ。しかし、その後に様々なメンバーさんにあってわかった。
「その子に大丈夫だよーって伝えてください♪」この言葉で女の子は救われたんだ
きっと島崎遥香さんは自分の事でも意識して話してくれたんだと今はわかる。
喋るのと伝えるのが苦手で、相手に誤解をさせてしまう。
それは女の子もぱるるもきっと共通していたんじゃないと思ったんだ。
だとするなら、こんなに素晴らしい回答をしてくれた島崎遥香さんには
感謝してもしきれない、あのわずかな時間の中で嘘のない答えをくれたんだ。
女の子は今でも仮設住宅に親子で暮らしている。
相変わらずマイペースだが、会うたびに笑顔でAKBの事を話してくれるんだ
そして、じゃんけん大会の後に女の子からメールが来た
「ぱるるやったね♪すごく嬉しい♪応援しててよかった♪」
きっと、女の子は友達にも自慢して笑顔で話すのだろうとオレは嬉しくなった。
この場で改めて島崎遥香さんとファンの方々にお礼を述べさせて頂きたい
「島崎遥香さん、飾らない自分の言葉で女の子に向き合ってくれてありがとう」
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